様々な目の病気について
目は人の体の中でも酷使する部分なので、負担もかかりやすい箇所です。そのため病気になりやすい場所でもあります。
しかし、目の病気は早期に発見し、きちんと治療を行えば病気を治したり病状を進行しないようにする事が可能です。
そこでここではかかりやすい様々な目の病気についてご紹介します。当てはまる症状がある場合、早めに病院で受診される事をおすすめします。
ドライアイ
年齢問わず現代人が最もかかりやすい目の病気の1つで、簡単に言うと「乾き目」の症状です。
人の目と言うのは目が乾かないようにまばたきをする度に上と下のまぶたの内側にある「涙点(るいてん)」から涙が出て、目の表面が乾かないようにしています。
しかし、目が乾いてしまう、という事は加齢などにより涙の分泌量が減ってしまっているか、長時間パソコンで作業するなどしてまばたきの回数が減ってきてしまったり、エアコンなどで目が乾燥しやすい環境に長時間いるなどで涙が蒸発してしまう状態のどちらかになります。
現代では涙が蒸発してしまうタイプのドライアイ患者が多くなっているようです。
ドライアイの症状としては、疲れ目、目の違和感、目が痛い、などの目の症状以外にも、肩こり、気分が悪いなどといった体に症状を及ぼしてしまうこともあります。
ドライアイの治療は目の潤いを保つ為、ヒアルロン酸や人口涙液などが配合された目薬をさすのが一般的です。
アレルギー性結膜炎
結膜とは上下のまぶたの裏側の部分と白目の表面を覆っている膜のことを言います。
花粉やほこりなどといったアレルゲンにより炎症が起きて充血、かゆみ、目の異物感や不快感などが起きます。
アレルギーは結膜炎以外にもさまざまな症状を起こしますが、どの症状も根本的な治療はありません。アレルギー結膜炎の治療はアレルギー用の目薬を処方するのが一般的ですが、それでも症状がよくならないときはステロイドの点眼薬などが処方されます。
アレルギー結膜炎を起こさないためにはアレルギーの元であるアレルゲンが体内に入らないようにする事が大切です。
外出時にマスクや眼鏡をする、こまめに掃除する、などといった対策を行うようにしましょう。
飛蚊症(ひぶんしょう)
飛蚊症の名前が表わすとおり、目の前にまるで虫が飛んでいるように見える症状のことを指します。
なぜこのような症状になるかというと、目の奥にある網膜の前にある硝子体に影が映ってしまう為です。
影の原因は老化によって網膜が剥がれてしまったり硝子体ににごりがあるためで基本的には放置しても問題が無いものなのですが、中には網膜はく離などといった重大な目の病気であることもあるので、症状が出たら安易に考えずに病院を受診するようにしましょう。